さて、第二幕はいよいよホテルに到着したところから始まります。
「みなさん、ホテルに到着しました。全員ご自分のお部屋にお入り下さい。宴会は午後6時からですので、5分前には宴会場に集合してくださ〜い!それまでは自由です。」
「は〜い。・・・・・ん、何時だっけ?」
「何、聞いてなかったの?ふ〜ん、私もしらないっ・・・。ねぇ、ねぇ、部屋どこぉ?」
「私のバッグがな〜い!だれか取ったぁ!」
こんな調子で、200人全員を部屋に収容(?)するのが一苦労なんです。バスの中は散らかり放題で、ビールの空き缶、お菓子やつまみの袋が散乱し、運転手さんやガイドさんのお顔をまともに僕は見ることができませんでした。さて、皆に遅れること1時間、やっと自分の部屋に落ち着くことができた僕は窓から目の前に広がる春の港とその先の静かな海を見て「ほっ!」とため息をついた瞬間でした。僕の部屋のインターフォンが鳴りました。僕はいや〜な予感に背筋に緊張が走りました。
「ああ、

の幹事さんでいらっしゃいますか?私は此処のホテルの総支配人ですが、ちょっとお話がございまして、一階のフロントまでお出で頂けますでしょうか?」
「ええ。判りました。何かございましたでしょうか?」
「ちょっと、お話が・・・・。」
支配人は非常に丁寧ではあったが、声に何か非難めいた響きが感じられた。「また、誰か何かしでかしたな。」僕は嫌な予感が現実となりつつあるのを諦めながら、フロントに出向いた。
フロントの前で初老の総支配人が黒い上下のスーツ姿で威厳をもって直立していた。
「勘弁してよ!」僕は心の中で祈りながら、挨拶をした。
「幹事のXXXXでございます。今日は宜しくお願いします。で、何かご用でも?」
「大変言い難いことでございますが、警察に出頭して頂くかも知れません。」
「ええっ!何ですって・・・・。どういう事ですか?」
「実は御社の男性社員3名が素っ裸でお隣の女風呂に侵入し、あろうことか頭をシャンプーしている女性の背後に、立っておりまして、女性が振り返った目の前に彼らの物が露出でぶら下がっていたのです。湯煙で直ぐには誰も気づかなかったのです。まさか、素っ裸の男性が侵入してくるなんて、思ってもおりませんからな。」
「そ、そ、その通りです。で、どうなったのですか?」
「振り返った女性は、一瞬息を飲み込んだようですな。」
「で、次の瞬間に悲鳴が・・・・?」
「その悲鳴で、風呂場の中は大パニック状態になりました。ホテルの女性従業員が駆けつけた時には男性社員の方は男風呂に逃げた後でした。ただ、この時御社の女性社員以外に他のお客様が入浴されていなかったようで、もしかしたら注意だけで済むでしょう。」
「と、仰ると?」
「御社の女性社員で被害に遭われた方が被害届けを出さなければ、事は穏便に済まされるでしょう。本当に他のお客様が入浴されてなかったのが、不幸中の幸いでした。」
「判りました。早速私が被害にあった女性社員と面談し、被害届けを出さないようにお願いしてみます。」
やれやれ、しかし我社の中にも結構な侍が3人も居たと、僕は変に関心してしまった。彼女等を説得し、何とか宴会時間に間に合わせることができると思ったが、この3人の男性社員から始末書を取ることになってしまった。さて、風呂場事件が一段落して、宴会場の余興の準備に入ろうと思ったら、また総支配人から呼び出しがあった。こんどは酷く怒っていた。またか?と僕は泣きたくなった。
さて、次は何が起きたのでしょうか?これは次回Part3でお話しします。
させて行く訳ですが、飲み物の手配、おつまみの手配、休憩のポイント等々の下準備だけで1ヶ月以上を旅行代理店と行います。